Stay Homeで良かったリスト20。探せばこんなにあった!

考える

11.空がきれいになった。

最近、空を見上げると、きれいだなあと思うことが増えました。世界各地で経済活動が停止し、多くの工場の操業もストップし、二酸化炭素(CO2)、窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物(SOx)などの排出量も大幅減。大変な状況ではありますが、大気汚染も減っているので、その影響もあるような気も(プラシーボ効果かもしれませんが)。が、何よりも大きいのは、こちらの感じ方だと思われます。空を見上げる回数が増えたこと、空をきれいだと感じる感覚が敏感になったことにより、きれいな空と遭遇する機会が増えたのに違いありません。

上の写真は本日の早朝の自宅ベランダからの景色。地球に住んでて、良かった。サンキュー・スカイ! サンキュー・アース! そう感じる日々です。

12.宅配便の再配達の心配がなくなった。

昨今、宅配の需要が増えて、運送業界の方々も大変だと思います。が、個人的には家族の在宅率が大幅に上昇して、宅配便に関して気が楽になりました。

以前から時間指定できる宅配便は待機していました。が、時間指定できないものがくせものなのです。緊急事態宣言以前の平日に、家にいるのはほぼ筆者だけでした。ずっと家にいるならば、大丈夫だろうと思われるかもしれませんが、筆者の仕事は“音楽を聴いて、文章を書く”ことです。ヘッドフォンも多用しています。

音楽を聴いている時に、宅配便が来て、ドライバーがインターフォンを鳴らしてたとしても、まったく聞こえません。“置き配”指定できるものならば、いいのですが、そうでないものは、いつ来るかいつ来るかと気が気でなく、仕事がはかどりません。特に近年、運送業も人手不足が問題になっており、再配達となって二度手間をかけてしまっては申し訳ありません。

が、“STAY HOME”となってからは妻も息子も在宅が増えました。おかげで、宅配の心配が減ったのです。

ただし、いい事ばかりはありゃしない(by 忌野清志郎→おっ、こんな記事も!)。

在宅ワークの増えた息子がオンライン飲み会をやるようになって、真夜中に突如、「ウヒヒヒ!」「ガハハハ」と、ハイテンションでたびたび奇声をあげるので、かなり不気味なのです。部屋が隣でよく聞こえるため、近所迷惑ったら、ありゃしません。

13.何十年ぶりで猛勉強して、学生の気分を味わえた。

こんなに勉強したの、何十年ぶりでしょうか。このブログを作るために、WORD PRESSの本も何冊か読みました。『ユーザーのためのPHP入門』『HTML5&CSS3』などなど。全然わかりません。さらに最近、クラウドでの仕事をするようになり、今さらですが、エクセル、Googleスプレッドシートなどを猛勉強。

さらに経済関連の本(一応、経済学部出身)など、音楽以外にも手を広げたため、またゼロから勉強するはめに。

救いはYou Tubeが発達して、パソコン関連はオンラインで勉強できること。画面を見ながらの説明なので、かなり楽です。特に筆者は老眼なので、細かい文字がびっしり詰まった解説書を見ると、ドット模様にしか見えないことがあります。その点、画面だと楽です。ただしさすがに長時間見ていると、目がチカチカ、ショボショボします。ただし、画面だけを見ていても、覚えきれないので、大学ノートを買いました。おそらく10数年ぶり。少しだけワクワクします。なんでも道具や用具から揃える派です。

「いやあ、こんなに勉強するのって、大学以来かな」

「えっ、大学で勉強してた?」

そんな声がどこかから聞こえてきました。

14.Spotifyで新しい音楽家とたくさん出会えた。

Spotifyの優れた機能のひとつはプレイリストです。筆者の大好きなミュージシャンのひとり、P J HARVEYはSpotifyにたくさんのプレイリストをあげています。最近のだと、『Petals Haven Fallen』といったもの。好きなミュージシャンのお勧めだけに、自分の感覚にしっくり来る音楽がたくさんあります。

せっかく時間ができたのだから、新しいミュージャンを開拓しようと思った時に、プレイリストはなかなか便利です。難点は一気にたくさん聴くと、新たなミュージシャンの名前を覚えたはしから、どんどん忘れてしまうことです

15.読書の時間が増えた。

子どものころ、友達の少なかった筆者にとって、友達替わりとなる存在は音楽、本、猫の3つでした。屋根の上に登り、ひなたぼっこをしている猫の横で本を読むのが自分にとっての至福の時間だったのです。北海道は雪が降るので、トタン屋根にペンキが塗ってあり、屋根に手をつくと、手が赤くなります。その手の赤いペンキが本にもついてしまうことがたびたびありました。

本はずっと変わらず友達でいてくれる存在です。しかしこのところ、あまり本を読む時間がとれせんでした。“SATY HOME”となって、本の出番がやってきました。

ぶ厚ければ、ぶ厚いほどいい。なぜならば、それだけ一緒にいる時間も長くなるから

というわけで、つい先日も古川日出男さんの『おおきな森』をクリックしてしまいました。896ページというボリューム。古川さん、どんだけ書くのが好きなのでしょう。電子書籍もありますが、この重さ、自分の手で感じて、「手首が疲れた~」と言ってみたいのです。

16.語学堪能になった。

堪能って言い過ぎました。口が滑りました。いや、指が滑りました。

新型コロナウィルス(Covid-19)は人類全体にとっての大きな脅威です。世界各国で起こっていることは他人事ではなく、自国の問題でもあります(本当はグローバル化の進行により、新型コロナウイルス(Covid-19)以前も世界は繋がっていたのですが)。

大きな問題を全世界で共有している感覚が強くなり、世界各国の報道がより身近になった気がします。ネットでも新型コロナウイルス(Covid-19)関連の報道は海外のほうが圧倒的に早く、かつ正確なケースが多いので、必然的に英語のニュースを読む機会も増えました。(安全な散歩とジョギングをするための記事もおもに海外の報道を参考にしました。→こちらの記事

筆者はもともと英語は大の苦手です。ですが、パソコンで読めば、画面の文字をクリックするだけで単語の意味が表示されるソフトもあるし、毎日読んでいるうちにだんだん慣れてきます。ひょっとして、自分、語学が堪能になったんちゃう?(なぜか関西弁) そんな勘違いも新型コロナウイルス(Covid-19)が生んだ副作用かもしれません。

17.各国首脳のキャラにくわしくなった。

海外のニュースを見ていると、どんどん各国首脳のキャラにくわしくなっていきます。ドイツのメルケル首相、信念と覚悟を持った素晴らしい指導者だなあとか、台湾の蔡英文総統(ツァイ・インウェン)唐鳳(オードリー・タン)デジタル大臣もキレ者だなあとか、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相の決断力に拍手を送りたくなったり、フィンランドのマリン首相、この若さでなんて頑張っているんだろうと感心したり。世界各国で、政治家として優れているだけでなく、人間的にも尊敬できる人たちがこんなにいるんだとわかったことがうれしくもあり、心強くもあり。「STAY HOMEで良かったことリスト20」にもし順位をつけたら、かなり上位に入ります。

ちなみに日本は……。

政治についてこのブログで書くつもりはないですが、ちょっとだけ。自分が政治家に求める資質は次の3点です。

1.人の痛みがわかる。(特に弱者、マイノリティーとされている人たちの痛み)

2.短期的にやらねばならないことを的確に判断して、迅速に実行する行動力と、その結果の責任をすべて負う覚悟を持っている。

3.長期的な展望を持ち、短期的な政策と長期的な政策の整合性を目指す聡明さを備えている。

ハードル高すぎますかねぇ。

18.むしろ社交的になった。

リスト16でもふれましたが、筆者は子どものころから友達があまりいませんでした。誰かがそばにいると、それだけで気疲れしてしまう性分でもあります。

音楽と本と猫が友達と書きましたが、もうひとりの友達をあげるならば、孤独です。ただし、仕事モードのスイッチが入っている時は仕事に支障を来さない程度には、コミュニケーションも取れますし、アルコールが入って饒舌になり、自分語りをして後から自己嫌悪になることもあります。が、本質は孤独癖があり、社交性、協調性にとぼしく、コミュニケーション能力が欠如しています。

が、最近、少しずつ自分に変化が訪れて、ごくごくわずかづつですが、オープンマインドの方向へとシフトしていると感じてします。今さらかい!と自分で自分につっこみたくなりますが、このことが自分の老化とどう繋がってるか、まだ分析できていません。

が、ひとつ確実なのは、こういう時代になったことが自分にもなんらかの影響を与えているということです。東日本大震災も自分にとって、さまざまな転換をもたらす大きなきっかけとなりました。新型コロナウィルス(Covid-19)もきっと変化を促すことになるだろうと感じています。すでに予兆はあります。

社交的にならなかったら、ブログもTwitterもFacebookもInstagramもやっていないでしょう。以前の自分は忍者のごとく、気配を消すことが理想のスタンスでした。でもSNSは真逆です。存在をアピールするものです。

ミュージシャンについて文章を書く上で、自分を出さないように、というのは自分の中でのこだわりのひとつでした。ミュージシャンが自己表現しているところに、自分の自己表現を乗っけるのって、どうなのだろうと思っていたからです。かと言って、無難な記事ではつまらない。独自の視点を加えて、クリエイティブな文章を書きたい。そのあたりはいつもせめぎ合いです。ついつい自己顕示欲が表面化して、あとで落ち込むことも多々ありました。

音楽の記事では極力自分を抑える(特にインタビュー記事)。その気持ちは今もあります。が、このブログではそのリミッターをはずそうと決めました。逡巡もありましたが、やるべきだと感じています。気配を消すのは勇気のなさの現れでもあると思ったからです。そうそう、こんな歌もありました。アマチュアの頃から大好きだったバンドの歌です。

「遅すぎる事なんて、本当は一つもありはしないのだ」

(ブルーハーツ『泣かないで恋人よ』)より。

19.時代に自分がやっと追いついた?

いわゆる「情弱」、情報弱者としてずっと暮らしてきました。テレビも観ない、SNSもしない、Skypeもしない、ビデオ通話もしない。せいぜいネットで世界のニュースを見るのと、家族LINEをして、「今日の晩ご飯は?」みたいなやりとりをするくらい。

情報をインプットしすぎるのも良くないのだと思ってきました。

ガラパゴス諸島で、独自の生物の進化系が生まれたように、遮断しているからこそ、生まれるものもあるのだ、と自分で自分に言い訳していたのです。

が、あまりにも外部を遮断すると、どんどん頭が硬くなり、頑固ジジイみたいになるのではないかとの危惧もあり、あっさり趣旨替えしました。

この年にして、今さらながらSNSに目覚めたのです。

最近は“STAY HOME”によって、LINEビデオ通話でのインタビュー、打ち合わせ、ZOOMでの会議なども入ってきました。

画面に向かっての会話。「なんだか今の人っぽくないかい?」(北海道弁)と思ってしまいます。やっと自分が時代に追いついた気がします

20.人生初のブログを作った。

以前から散歩に関するブログをやってみようかなと漠然と思っており、ネタはたくさんメモしていたのですが、ずるずると月日がたってしまいました。決定的に背中を押してくれたのは皮肉なことにこの状況でしたライブもほぼすべて中止、近くに住んでいる親の施設も面会禁止で、たっぷりできた時間をなんとか有効活用せねば、と思ったのが直接的なきっかけです。

ただし、散歩についてさあ書くぞと意気ごんでいたら、そうもいっていられない状況になり、貯め込んだネタは当分眠ることになりました。だったら、散歩以外のことも書いてみるかと考え方を変え、この記事を書いています。

《おまけ》今後の抱負

未来のことは誰もわかりません。新型コロナウイルス(Covid-19)がいつ収束するのかも、ワクチンがいつできるのかもわりません。アフターコロナが今とは違った世界になるのは間違いなさそうですが、それがどんなものなのか、予測がつきません。となると、自分がやれることを全力でやるしかありません。今の自分へのミッションはたった3つです。

1.やりたいことをやる(書くのが好きなので、おもに書くこと。このブログもそのひとつです。音楽について書くのも、とても楽しく、そして苦しいことです)

2.やらねばならないことをやる。(いわゆるライスワーク。生活するのに必要不可欠な仕事です。最近、クラウドでの仕事にも挑戦中ですが、あまりの原稿料の安さに驚愕。でもおかげで初心に戻ることができました。気分は20代。肉体は……。実際にクラウドでの仕事は駆け出しです。働けるだけでも、ありがたいと感謝の日々でございます)

3.やるべきことを全力でやっている人を応援する(あまりにも微力すぎて、自分が情けなくなるときもありますが、どんな時でも人を応援する気持ちだけは持っていたいものです)

散歩ブログ『晴行雨読』、まだまだコンテンツは少ないですが、じょじょに充実させていく予定です。更新目標は週2回くらい。自分の文章にどれだけのニーズがあるかはわかりませんが、“読んで良かった”と思ってもらえる文章を目指して、書きたいこと、伝えたいことを、できる限りの力を投入して書いていく所存です。それでこの程度かい!というツッコミはなしで、生温かく見守っていただけると、幸いです。もし良かったら、たまにチェックしてください。

オスカー・ワイルドの文章からスタートしたこの記事、イギリスの自然科学者で、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンのこんな言葉で締めます。

「強い者が生き残るのではない。賢い者が生き残るのでもない。変化できる者が生き残るのだ」

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