Stay Homeで良かったリスト20。探せばこんなにあった!

考える

「我々は全員、ドブの中にいる。でも、そこから星を眺めている奴だっているんだ」

   (We are all in the gutter, but some of us are looking at the stars)

これはアイルランド出身の作家、詩人、劇作家のオスカー・ワイルドの戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」の一節です。

今は世界中のすべての人がドブの中にいるような状況なのではないでしょうか。

ならばそのドブから星を探そうと思い、「Stay Homeで良かったことリスト20を作成しました(大変な思いをしている方々に比べたら、筆者はせいぜい水たまりの中くらいですが)。しょうもないものも多々ありますが、おつき合いいただけると、うれしいです。

※散歩ブログを作り、思う存分、散歩を推奨するぞと思っていたのですが、そんな状況ではなくなってしまいました。当分、散歩以外のテーマ中心となります。

順不同、思いつくがままに書いていきます。番号は識別するための便宜的なものです。それでは「Stay Homeで良かったことリスト20のひとつめはこれ。

1.家族との会話が増えた。

例・筆者と息子の会話。

「今日いくつ?」(筆者) 

「134」(息子)

「増えた?」(筆者) 

「増えた」(息子)

「どれくらい?」(筆者)

「2」(息子)

「減らないな」(筆者) 

「減らない」(息子)……。

2.支出が減った!

外に出ることがなくなり、外食することもなくなったため、外食費も交通費も限りなくゼロに近づき、支出がかなり減りました(収入が減ったことは内緒です)。

3.ミュージシャンのライブ映像を数多く観ることができた。

例をあげると、キリがないのですが、多くのミュージシャンがいろんなやり方で、ライブ映像を配信してくれています。

無人のライブハウスから配信したり、ネットで繋がってセッションしたり、自宅から生配信したり、音楽のバトンを回したり、過去のライブ映像を配信したり

ミュージシャンの心意気が伝わってきて、胸が熱くなることも多々ありました。

生演奏のリアルタイム配信は観客側もリアルタイムでコメントを書き込めるケースもあり、距離はあっても双方向のコミュニケーションが成立していて、これはこれでおもしろいと感じました。

こんな状況ですが、音楽の届け方の新たな可能性の萌芽と考えたくなります。もともと音楽は困難な状況に対抗する不屈の生命力を備えています

アフリカ大陸から奴隷として拉致され、家族とも引き裂かれ、故郷から何千キロも離れた見知らぬ土地、見知らぬ言語圏で、家畜と同じような扱いを受け、死ぬまで奴隷として働かされた人々から、ブルースが生まれたように。同じくアフリカからの奴隷、アメリカから逃亡した奴隷の子孫たちによって、権力者による弾圧に対する抵抗の歴史から、レゲエが生まれたように。音楽は決して屈することのないものだと信じています。

この状況がすぎて、いつの日か、困難な時代を乗り越えたからこそ生まれてくる素晴らしい音楽と出会えることを楽しみにしています。

歌と演奏のバトン回し、ミュージシャンっていいなあとつくづく思います。音楽もできないし、友達も少ない。筆者はしょうがないので、違うものを回しました。

4.フラフープを500回、回せるようになった!

小学生かい!というツッコミはなしでお願いします。外出自粛で運動不足解消のためにフラフープを通販で購入して回し始めました。最初は全然できなかったのですが、500回連続でできるようになり、この年になって上達する喜びを知りました。やれば、できるじゃん! 自分!

しかも、しかもですよ、奥さん、ウエストが1cmくらい締まった、ような気がするんですよ(注・あくまでも個人の感想です)。

5.学生時代の友達から約40年ぶりに連絡が来た。

ヒマになったこともあり、今頃になってSNSデビュー。このブログもそうですが、Twitter、Instagram、Facebookなどに本腰を入れたら、学生時代の友達から連絡が来ました。なんと約40年ぶりくらい。家にいながらにして、友達が増えることもあるんですね。この調子でかつての同級生と連絡とりたいなぁ。非常にローカルな話題ですが、筆者は札幌市立琴似小学校→山の手小学校→琴似中学校→札幌西高→慶應義塾大学(経済学部)です。心当たりのある方はご連絡を。

5.ヒゲ剃りなど、面倒な手間が減った。

筆者は面倒くさがりです。ある日突然、思ったのです。外出しないなら、ヒゲを剃らなくてもいいんじゃないか?ということを。そんな“気づき”(使い方は合ってますかね?)があってから無精髭男に。家人から必要必急な用事を言いつかり、「牛乳、キューリ、トマト、にんじん、サニーレタス……」とリストを渡され、買い物大臣に任命されても大丈夫。マスクをするからどんなに無精髭でも平気ボサボサ頭も帽子をかぶれば無問題(ただし見た目の怪しさは増します)。なんて楽なんでしょう! でもその分、手洗い・うがいはマメにやっております。

6.トイレがピカピカになり、快適度が増した。

ヒマだしトイレ掃除でもするかと年末の大掃除以来の掃除をしました。やはりトイレがピカピカって気持ちいいですね。狭い空間だからこそ、快適に過ごしたい。快食快眠快便。人間の三大“快”のひとつなのだから、おろそかにしてはいけないなと改めて思いました。すぐ忘れるかもしれませんが。

7.千円札を拾った。

外出自粛中なので、拾った場所は家の中です。家にいる時間が長いので、掃除でもするかと自分の部屋の掃除をし、引き出しを整理していたら、奥の奥からくしゃくしゃの千円札が出てきました。トイレ掃除をすると金運がアップする、トイレには神様がいる(引用の仕方が違う?)といいますが、まさに現実のものに。もともと自分のものではありますが、プチ得をした気分です。これで臨時で入ってくるのはトータル10万1千円ってことでOKでしょうか?

8.アキ・カウリスマキのDVD BOXを再見できた。

2002年5月の発売直後に買ったフィンランドの映画監督、アキ・カウリスマキのDVD BOX。おそらく10年以上は棚に眠っていたのですが、ようやく再見。オスカー・ワイルドの言葉ではないですが、ドブの中で星を見つめている人たちの話がたくさん。どれもマイノリティーの側からの視点で描かれています。全作品大好きですが、この時期にさらに染みてきます。

『マッチ工場の少女』は個人的なオールタイムベスト10入り確実の名作。ちなみに、アキさん、あの超長いリーゼントが登場する『レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ』の監督です。

9.食品の在庫管理能力が飛躍的に向上した。

買い物に行く回数を極力減らす、不必要な買い占めを避ける、賞味期限切れをなくすなどの目的から、ホワイトボードを導入して在庫チェックをすることにしました。醤油1,味噌1,みりん1などなど。購入したり、使ったりするたびに、黒板消しで消して更新して、新たに個数を書き込む最新の人力システムです。おかげで在庫管理能力が大幅に向上しました。

10.料理の腕前が上がった。(おそらく)

朝食、昼食、夕食すべて自炊となり、家族間でローテーションで回して、料理を担当しているのですが、最多登板は筆者。ネットでレシピを検索して、新メニューも開発。料理の腕前もあがった、ような気がします(誰も評価してくれませんが)。

リスト11以降は次のページに続きます。

コメント